本堂内外を飾る木彫の意匠
建物の外にも内にも、上方を見上げると、柱、梁、欄間にみごとな木彫が施されています。雲蝶、源太郎他、江戸時代末期、越後で活躍した名工たちの技の競演です。
● 石川 雲蝶 うんちょう (1814〜1883)
江戸で生まれ修行の後、1845年32歳で越後に入り、彫刻のみならず、絵画、工芸にもその才能を発揮しました。新潟県内の寺社に雲蝶の作品は多く観られます。日光東照宮の眠り猫で有名な左甚五郎と並び称され、今日その評価は高く、越後のミケランジェロとも讃えられています。透かし彫りは何層にも彫りが深く、その技巧と大胆な構図が目を惹きます。